文明開化堂セット
SKU: BKD_SET
【セット内容】限定150セット
●茶筒:銅 平型200g
商品サイズ:高さ110mm × 直径92mm
商品名の数字はお煎茶での内容量を表しております。
中フタは「口止」で筒の口を塞ぐタイプのものです。
茶さじ大(高さ78mm × 幅35mm)が中フタの上に収まります。
茶さじは銅製になります。
●カステラ:文明堂総本店 特選カステラ
●茶葉:EN TEA 謹製緑茶/謹製焙煎茶
・緑茶 ティーバッグ 15g(5g×3個)
・焙じ茶 ティーバッグ 9g(3g×3個)
【シリアルナンバーにつきまして】
茶筒の上蓋の中にシリアルナンバーが付きます。
ナンバーのご希望がある方は、事前にお問い合わせフォームからご相談いただくか、ショッピングカート内の「備考欄」に、ご希望のナンバーを記載ください。
なお、タイミングによりご希望に添えない場合がありますので、予めご了承ください。
【納期・お支払いにつきまして】
文明堂総本店様のカステラは、品質・賞味期限を重視し厳密に管理されていますので、ご注文いただいてから、カステラをお取り寄せいたしますので、お届けまで日数をいただきます。
ご入金確認後に発送日のご連絡差し上げます。
また、お支払い方法を「代金引換・銀行振込・ゆうちょ振込」とさせていただきます。
長期不在、受取拒否による返送をされた場合は商品代金のご返金は出来かねますので予めご了承ください。
【文明開化堂 柄入り茶筒】
文明開化堂によせて
「文明開化」——
この言葉をそっと口にすると、今ではもう過ぎ去ったはずの空気や音、そして、ふと鼻先をかすめるような香りまでもが、静かに立ち上ってくる。それは、ただの歴史の記述ではない。肌の内側にそっと触れてくるような、どこか懐かしい風。時代は、つねに移ろっている。けれども人は、その渦中にあるあいだは、変化の鼓動に気づかぬことが多く、それを本当に思い知るのは、いつも時間が静かに過ぎたあとだ。なかでも、江戸から明治へと移ろう時代は、当時を生きた人々が、自らの暮らしの変化を肌で感じるほどに、世の中が大きく動いていた。期待と不安が交錯する中で、それでもなお、前を見据えて歩みを進める——「文明開化」とは、そうした祈りに近い思いから生まれたのだろう。
長崎と京都。このふたつの街もまた、その風のただなかにあった。文明堂と開化堂。遠く離れた地に生まれたふたつの屋号は、互いを知らぬまま、けれども通ずる気風をまとって、それぞれの場所で静かに商いを始めていた。
あるとき、ふと気がついた。
どちらの品も、創業当時からその姿をほとんど変えていない。
「文明開化」という言葉から、どこか微かな違和を覚えた。けれども、それはすぐに心地よい裏切りへと変わっていった。「相変わらず」や「らしさ」は、単調な中では育まれない。問いを繰り返し、磨き続けることで、ようやく滲み出てくるものなのだ。同じことを続けるということは、単なる反復ではない。見えぬところで幾度も革新を重ねることで、はじめて“変わらぬもの”が立ち現れる。それは、静かな、しかし確かな奇跡だ。
このたびの品は、150年という節目を迎えた開化堂の取り組みとして、EN TEAが結んだご縁をたぐり寄せ、文明堂との語らいのなかで静かに生まれた。
互いへの敬意がかたちとなった、ささやかで、かけがえのない証である。
【文明開化堂 特選カステラ】
文明堂総本店様より
カステラの命である卵は、契約農場と鶏の飼料に徹底的にこだわり卵本来の美味しさとカステラを焼き上げだ時に美味しく見える黄身の色にまでこだわってカステラ専用卵を「南蛮卵」と名付け共同開発しました。
砂糖は四国の「阿波和三盆糖」を使用し独特な風味と繊細な甘さを、水飴は国内産のもち米水飴を100%使用、しっとりとした食感を、小麦粉もポストハーベスト農薬の心配がない国内産小麦粉を100%使用、その中でもカステラに適したグルテンの少ないビタミン・ミネラル豊富な小麦粉を厳選、上質な口どけを表現しました。長崎カステラの特徴でもあるざらめ糖は歯ごたえ、舌触りが最適なサイズのものを厳選し、長崎カステラの特徴的な食感をだします。
原材料を徹底的に吟味し、そこから理想の焼き上がりになるまで、何度も試作を繰り返しました。
通常のカステラよりも卵の黄身の割合が多い為に、焼き上げには熟練した職人の技術が必要となります。また原材料の配合から、製造環境の徹底、その時その時の室温で窯の温度を調整するなど、繊細な技法は非常に難しく、熟練された限られた職人しか焼く事が出来ません。
【文明開化堂 謹製緑茶/謹製焙煎茶】
EN TEA様より
文明開化──
西洋と東洋が交錯し、新しい感性が芽吹いた時代。その言葉に宿る空気に寄り添いながら、どこか懐かしく、均整のとれた味わいを軸に、ほのかな遊び心を添えて茶葉を仕立てました。緑茶には、口あたりのやわらかさと清らかな余韻を。焙煎茶には、香ばしさの中に静かな品格を。どちらも、カステラの甘やかでしっとりとした食感を引き立て、記憶に残るような調和を目指しています。EN TEAは、どこか特別な場所や文化のためではなく、誰かの日常の中に、そっと寄り添う茶をつくりたいと考えてきました。表現は自己のためではなく、飲む人の心を映す鏡のようでありたい。誠実で、実直であること。それが私たちのものづくりの根です。
この姿勢は、老舗から先端まで、飲食・宿泊・ブランド・アートといった多様な現場と共に歩みながら育まれてきた経験と技術の積み重ねによって、ようやく輪郭を得たものでもあります。今回の茶は、そうした私たちの歩みのなかでも、ひときわ特別な存在です。
「文明開化堂」という、時代と文化が交わる舞台に向けて、不動の存在であるカステラの傍らにそっと寄り添い、背景にある物語や空気感を損なわぬよう、静かに調和する一服を、緑茶と焙煎茶、それぞれの表情で表現しました。明治の面影と、今のひとときとをつなぐ、やわらかな橋となるように。この一杯が、過去と現在、そして人と人を、そっと結んでくれることを願っています。
【素材につきまして】
●開化堂の茶筒は二重構造で、内側はブリキを使用しています。
●真鍮は、仏具にも使われる素材となりますので、お祝いなどのご贈答用には銅をおすすめさせていただいております。
●開化堂の茶筒に使っていますブリキは、昔ながらの「ドボ漬け」という製法でつくられたブリキの板を使っています。通常のブリキと違い、全体的に完全な鏡面ではなく、少しくすんだ仕上がりのものになります。
詳しくはこちらのブログにも記載していますので、ぜひご一読ください。
【ギフト包装・のしにつきまして】
【お取り扱いにつきまして】
●茶筒の素材は水気に弱いため、水洗いはしないでください。また、濡れた手で触らないでください。もし水分がついた時は、やわらかい乾いた布ですぐに拭き取ってください。
●冷蔵庫の中は湿度が高く水気が多くなっているため、保管は避けてください。
●毎日、全体を手のひらでよくなでてください。時が経つごとに素材特有の光沢と色の変化が楽しめます。部分的に触れると、ムラができてしまうのでご注意ください。
●フタを開ける時は、できるだけ上の部分を持って開けてください。力を入れずに開けることができます。また、フタの変形も防げます。
●フタを閉める時は、フタの継ぎ目の線と胴の継ぎ目の線を合わせてください。継ぎ目を合わせるだけで、フタは自然に閉まっていきます。